みなさん、こんにちは!看護師のbemyseifnurseです。
はじめに
「布団に入ってもなかなか眠れない」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「眠らなければと思うほど、目がさえてしまう」
このような不眠の悩みを抱えている方は、決して少なくありません。
眠れない日が続くと、翌日の仕事や家事に影響が出たり、気分が落ち込んだりすることもあります。そして、「今日こそ眠らなければ」と焦るほど、かえって眠れなくなってしまうこともあります。
しかし、不眠のときに大切なのは、無理に眠ろうと頑張ることではなく、心と体が自然に眠りやすくなる環境を整えることです。
この記事では、不眠のときに意識したい大切なこと7つと、今日から実践できる具体的な方法を、分かりやすく説明したいと思います。
1.眠れなくても、無理に寝ようとしない
不眠のときに最も大切なことの一つは、「眠らなければいけない」という気持ちを少し手放すことです。
人は、眠ろうと強く意識しすぎると、緊張や不安が高まり、交換神経が優位になり脳が覚醒してしまうことがあります。
その為時計を何度も確認して、「あと4時間しか眠れない」「明日は大丈夫だろうか」と考えているうちに、ますます眠れなくなることもあります。
⚫︎具体的な方法
・時計を何度も確認しない。
・「今すぐ眠れなくても大丈夫」と自分に声をかける。
・目を閉じて、体を休めるだけでもよいと考える。
・眠気がないときは、無理に眠ろうとしない。
大切なのは、眠ることを目標にしすぎないことです。
「眠らなければ」ではなく、「今はゆっくり休もう」と考えるだけでも、気持ちが少し楽になることがあります。
2.眠れないときは、一度布団から出る
布団に入っても長い時間眠れないときは、いったん寝床を離れてみましょう。
眠れないまま布団の中で過ごしていると、寝床が「眠れずに悩む場所」として結びついてしまうことがあります。
そこで役立つのが、眠れないときには寝床を離れ、眠気が戻ってから再び横になる方法です。
⚫︎具体的な方法
・眠れずに目がさえてきたら、いったん布団から出る。
・照明を暗めにして、静かな場所で過ごす。
・紙の本を読む、静かな音楽を聴くなど、落ち着きリラックス出来ることをする。
・まぶたが重くなり、眠気を感じてきたら布団に戻る。
時間を厳密に決める必要はありません。目安として15〜20分ほど眠れないと感じたら、寝床を離れることを試してみましょう。
スマートフォンの強い光や刺激の多い動画、SNSの閲覧は、目がさえる原因になることがあるため、できるだけ避けるのがおすすめです。
3.呼吸をゆっくり整えて、体の緊張をほぐす
不安やストレスがあると、知らないうちに肩や首に力が入り、呼吸も浅くなりがちです。
そんなときは、呼吸に意識を向けて、体の緊張をゆるめてみましょう。
⚫︎具体的な方法:ゆっくり呼吸する
・楽な姿勢で座るか、横になる。
・鼻から自然に息を吸う。
・吸うときよりも少し長く、ゆっくり息を吐く。
・呼吸を無理に深くせず、心地よいペースで繰り返す。
例えば、3秒ほどで吸い、4〜6秒ほどで吐く方法があります。苦しく感じる場合は、秒数にこだわらず自然な呼吸に戻してください。
呼吸を整える目的は、必ず眠りにつくことではありません。まずは、緊張した心と体を落ち着かせることを目指しましょう。
4.寝室の環境を整える
寝室の温度や明るさ、音なども、睡眠に影響します。
快適に眠るためには、できるだけ刺激が少なく、安心して過ごせる環境をつくることが大切です。
⚫︎具体的な方法
① 部屋を暗くする
外からの光や電子機器の明かりが気になる場合は、遮光カーテンなどを活用しましょう。
② 室温を快適に保つ
暑すぎたり寒すぎたりすると、眠りが妨げられることがあります。季節や体調に合わせて、エアコンや寝具を調整しましょう。
③ 音をできるだけ減らす
気になる物音がある場合は、耳栓などを検討してもよいでしょう。
④ 寝具を見直す
枕の高さやマットレスの硬さ、掛け布団の重さなど、自分が心地よく感じるものを選びましょう。
すべてを一度に変える必要はありません。まずは、光や温度など、気になる点を一つ改善することから始めてみてください。
5.朝起きる時間をできるだけ一定にする
不眠を改善するためには、夜の過ごし方だけでなく、朝の習慣も重要です。
私たちの体には、約24時間のリズムを刻む体内時計があります。このリズムを整えるためには、毎朝できるだけ同じ時間に起きることが役立ちます。
⚫︎具体的な方法
・毎朝、なるべく同じ時間に起きる。
・起きたらカーテンを開け、朝の光を浴びる。
・日中は、無理のない範囲で散歩などの活動をする。
・夜遅い時間の長い昼寝は避ける。
・眠れなかった翌日も、できるだけ起床時間を大きくずらさない。
朝の光は体内時計を整える助けになります。
ただし、睡眠不足が強い場合は、無理をせず安全を優先してください。強い眠気があるときの車の運転や危険な作業は避けましょう。
6.カフェインやアルコールの取り方を見直す
普段何気なく口にしている飲み物が、不眠に関係している場合もあります。
特に注意したいのが、カフェインとアルコールです。
①カフェインに注意する
コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインには、眠気を抑える作用があります。
人によっては、午後に飲んだカフェインの影響が夜まで残ることがあります。
◾️実践のポイント
・夕方以降はカフェインを控えてみる。
・眠りに影響する場合は、昼過ぎから控えることも検討する。
・夜は水やノンカフェインの飲み物を選ぶ。
・寝酒は避ける
アルコールを飲むと眠くなることがありますが、睡眠の途中で目が覚めやすくなったり、睡眠の質が低下したりすることがあります。
眠るためにお酒を飲む習慣は、できるだけ避けましょう。
7.ストレスや悩みを、寝る前に整理する
仕事や人間関係、お金のこと、家族のことなど、心配事があると、布団に入ってから考え事が止まらなくなることがあります。
頭の中で同じことを何度も考えていると、気持ちが落ち着かず、眠りに入りにくくなります。
そんなときは、考え事を無理に消そうとするのではなく、いったん紙に書き出してみましょう。
⚫︎具体的な方法:寝る前のメモ習慣
寝る前の少し早い時間に、次の3つを書き出します。
①気になっていること: 今、何が心配なのか。
②明日できること: 明日、具体的に何をすればよいか。
③今は考えなくてよいこと: 今すぐ解決できないことは何か。
例えば、「明日の仕事が不安」と書いたら、「朝、最初に取り組む仕事を一つ決める」と整理します。
書き終えたら、「今できることは整理した。続きは明日考えよう」と区切りをつけてみましょう。
悩みをすべて解決する必要はありません。考え事を頭の中だけで抱え続けないことが大切です。
不眠のときに避けたい5つの習慣
不眠が気になるときは、次のような習慣も見直してみましょう。
◾️避けたい習慣
理由・改善方法
・眠れないまま長時間布団にいる
いったん寝床を離れ、眠気が戻ってから戻る
・時計を何度も確認する
時間への焦りを減らすため、時計を見えない位置に置く
・寝る直前までスマホを見る
刺激の強い情報や光を避け、静かな時間をつくる
・夕方以降にカフェインを取る
飲む時間を早める、量を減らす
・眠るためにお酒を飲む
アルコールに頼らない睡眠習慣を身につける
また、眠れないからといって、自己判断で睡眠薬や市販薬の量を増やすことは避けてください。薬を使用している場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
今日からできる「眠れない夜」の過ごし方
ここまで紹介した方法を、実際の夜の行動にまとめてみましょう
ステップ1:眠れなくても焦らない
「今すぐ眠らなくても大丈夫」と考え、時計を見るのをやめます。
ステップ2:呼吸をゆっくり整える
無理に深呼吸をせず、自然に息を吐きながら体の力を抜きます。
ステップ3:眠気がなければ布団を出る
暗めの照明の下で、静かに本を読むなどして過ごします。
ステップ4:眠気が戻ったら布団に戻る
眠ろうと頑張るのではなく、自然な眠気を感じたタイミングで横になります。
ステップ5:翌朝はいつもの時間に起きる
朝の光を浴びて、体内時計を整える習慣につなげます。
この流れを毎回完璧に行う必要はありません。できることから少しずつ取り入れていきましょう。
不眠が続くときは、専門家に相談することも大切
不眠は、ストレスや生活習慣だけでなく、心身の病気、服用している薬、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな原因によって起こることがあります。
生活習慣を整えても改善しない場合や、日中の仕事・家事・学業に支障が出ている場合は、医療機関に相談しましょう。
特に、次のような場合は早めの相談をおすすめします。
1.眠れない状態が何週間も続いている。
2.日中の強い眠気や集中力の低下がある。
3.いびきや、睡眠中に呼吸が止まる様子を指摘される。
4.や気分の落ち込みが強くなっている。
5.の問題によって、生活に大きな支障が出ている。
不眠が週に3回以上起こり、3か月以上続く場合は、慢性不眠症の可能性もあります。ただし、3か月を待つ必要はありません。つらさが強いときは、早めに相談して大丈夫です。
睡眠の相談先としては、かかりつけ医、内科、心療内科、精神科、睡眠外来などがあります。
◉まとめ|眠ろうと頑張りすぎず、休める自分を大切にする
不眠のときに大切なのは、無理に眠ろうとすることではなく、心と体が安心して休める状態・環境をつくることです。
今回ご紹介した大切なポイントを振り返ってみましょう。
1.眠れなくても焦らない。
2.眠気がないときは、一度布団から出る。
3.ゆっくり呼吸して体の緊張をほぐす。
4.寝室の環境を整える。
5.朝起きる時間を一定にする。
6.カフェインやアルコールの取り方を見直す。
7.ストレスや悩みを整理する。
すべてを一度に実践しようとしなくても大丈夫です。
まずは、「眠れないときは布団を出る」「朝起きたら光を浴びる」など、自分にできそうなことを一つ選んでみてください。
睡眠は、努力して無理につかみ取るものではありません。日々の小さな習慣を積み重ねながら、自分に合った眠り方を見つけていきましょう。
そして、眠れない日があっても、自分を責めないでください。
眠れない自分を責めるよりも、今日の自分をいたわること。それが、心地よい睡眠への大切な第一歩です。