bemyseifnurseのブログ

看護師歴13年目の男性看護師です。日々の看護で自分らしく一喜一憂しながら

看護師の日常⑥ ~ 入院生活について 病気と向き合う孤独感―看護師の視点から~

こんにちは、みなさん。看護師のbemyseifnurseです。

入院生活は、患者さんにとって心身ともに大きな挑戦となります。今日は、患者さんが病気と向き合う中で感じる孤独感に焦点を当て、看護師の視点からお話ししたいと思います。

1.身体の変化への適応

入院するということは心身に異常や異常の疑いがあり治療、検査が必要と判断され入院となります。そのため、入院し病気や治療によって身体が変化する中で、自分の身体と向き合うことがとても辛く孤独感が強くなります。

なので看護師は患者さんに寄り添い、感情を受け止め徐々に身体の変化を理解できるように関わることが重要となります。

2. 知らない言葉や治療法との対峙

医療の世界には、患者さんにとって馴染みのない言葉や新しい治療法が数多く存在します。これに直面すると理解することが難しく、今自分はどのような状態なのか、どのような治療を行っているのか分からず孤独感は一層増します。

そのため看護師は、患者さんに寄り添い理解できているか確認し、理解しやすいように情報を提供することが必要になります。

3. 治療や検査の待ち時間

入院生活では、病棟での入院人数は40人以上だったりします。そのため治療や検査のための待ち時間が長い時もあり、その間、患者さんは自分自身と向き合い、思いを巡らせる時間が増えます。すぐに対応することができず不安感が強くなり孤独感より大きくなります。

そのため、看護師は、患者さんにある程度の待ち時間を伝え、少しでも快適に過ごせるように寄り添う努力が必要です。

4.静かな夜、病室の中で

入院生活は、時折深い静けさに包まれることがあります。特に夜は、病室の中で思索に耽る時間が長くなり、病気と向き合う孤独感が深まり、不安や不確かさが心を支配する瞬間が多くなります。

夜は物事を冷静に捉え判断することが難しくなるため、看護師はできるだけ夜は寝れるように安心してもらう声掛けや必要に応じて眠剤を検討することが重要になります。

5. 家族や友人との距離感

入院生活において、一時的でも家族や友人との距離感が広がります。また、現在はコロナ感染症の影響で面会時間や面会回数が制限されているため、看護師は、患者さんのコミュニケーションを助け、家族に対して今の状態を伝えていく努力が必要になります。

6. 未知の未来への不安

病気と向き合う中で、未知の未来への不安が押し寄せます。すぐに状態が改善すればいいですが、時には時間がかかり、思うように入院生活ができないこともあります。

そのため、看護師は、入院生活でできていることや改善している所を患者さんに説明し、患者さんの不確かな未来に対するサポートを提供することが大切です。また、患者さんの心の支えとなる存在であるべきです。

これらの孤独感は、看護師が患者さんとのコミュニケーションを通じて共有し、理解し合うことで少しずつ軽減されていくものです。

お互いに支え合い、共に歩むことで、病気と向き合う孤独感を和らげ、共に乗り越えていけるように日々努力していきたいと思います。